このような疑問をスッキリ解決できる記事です!
数年後には利用者もさらに増え、新しい社会インフラとなっている可能性が高い家事代行サービス。「名前はよく聞くけど使ったことはない」という人も多いですよね。
ということで、サービス内容は一旦置いておいて、まずは家事代行の市場規模から見ていきましょう。
この記事を読めば、最近の家事代行の市場規模がよく分かります。そして、家事代行サービスを利用する一つのきっかけになるかもしれません。ぜひ最後までご覧ください。
家事代行の利用者についてはこちら
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家事代行サービスの市場規模は879億円
家事代行サービスの市場規模は、以下のグラフのとおり879億円(2016)となっています。少し古いデータですが、2017年には906億円と予測。
増加の背景には「家事支援外国人受入事業(2013)」「国策として家事支援サービス導入促進」などが挙げられます。
家事支援外国人受入事業は、女性の活躍促進や家事支援ニーズへの対応、中長期的な経済成長の観点から、国家戦略特別区域内において、第三者管理協議会による管理体制の下、家事支援活動を行う外国人を特定機関が雇用契約に基づいて受け入れる事業です。
【将来市場規模】2025年には8,130億円とも
右上の「将来市場規模」の推計パターン②の数字に8,130億円と記載がありますね。
これは調査アンケートで家事代行を「将来利用したい」「まあ利用したい」と回答した人の合計割合です。
※ちなみに現在の市場規模が矢野経済研究所と違うのは、算出方法が違うため。
いずれにしても今後、市場は更に大きく拡大することが予測されています。
家事代行サービスの事業者数は600以上
以下のグラフは、家事代行サービスのタウンページ登録件数の推移。
業種分類ができた2006年(205件)から2014年(629)の8年で、3倍も業者が増えています。
出典:タウンページ「家事代行サービス」の登録件数推移(2005年〜2014年)
家事代行サービスの市場規模が増加する理由4つ
家事代行サービスの市場規模が増加する理由は4つあります。
- 共働き家庭の増加
- 単身者の増加
- 高齢者の増加
- 家事に対する価値観の変化
共働き世帯の増加
まず、共働き家庭の増加です。というのも、共働き家庭ならではの悩みも増加したからです。
平成9年(1996)に専業主婦世帯と共働き世帯の増加が逆転し、平成29年(2017)には共働き世帯は1,188万世帯になりました。
出典:内閣府男女共同参画
子供の有無を問わず共働き世帯は増え続けていますが、共働き世帯は家事に対して以下のような悩みも。
共働き世帯の家事に対する悩み
- 仕事や育児に追われ、時間がいくらあっても足りない
- 夫婦で家事分担はしたものの、偏ってしまう
- 子供と触れ合う時間がない・・・
そんな時に頼りになるのが家事代行サービス。掃除や料理など日常の家事を手伝ってもらうことにより、上記のような悩みを解決できます。
浮いた時間は家族や自分の時間に充てることができるため、今後も家事代行サービスへの需要は高まるでしょう。
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単身者の増加
単身者の増加も家事代行サービス拡大要因の一つ。なぜなら、「収入はあるけど時間がない」という単身者の家事代行サービス利用が増えたから。
2040年には、単身者の割合が全世帯の40%に達すると予測されています。
出典:総務省「単独世帯率の推移と65歳以上の単独世帯数の推移」
そして、現役でバリバリ働く単身の中には「家事をする時間もままならない」という人も多いです。
以下の図をご覧ください。
赤枠内が25~64歳の単身世帯。2017年の時点で家事代行サービス市場規模は371億円!
将来は2,810億円とも予測されています。こういった状況もあり、最近では「単身者専用プラン」も増えました。
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高齢者の増加
高齢者(65歳以上)の増加も、家事代行サービスの市場が増加する要因です。
現在、日本の総人口に占める高齢者の割合は28.1%。2040年には35.3%に達すると言われています。
そして65歳以上で働く人も多く、また「アクティブシニア」と呼ばれる元気なお年寄りも増加しています。
一方でシニア・高齢者には家事に対して以下のような悩みも。
シニア・高齢者の家事に対する悩み
- 体が思うように動かなくて掃除できない
- ケガをしていて掃除に手が回らない
- 食事の支度も面倒でしないため、栄養が偏ってしまう
こういった悩みを解決するのが家事代行サービス。医療行為はできませんが、日常の家事なら何でも手伝うことができるので、高齢者にも喜ばれます。
単身者同様、最近では「高齢者向けプラン」も増えており、今後欠かせないインフラになる可能性が高いです。
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家事に対する価値観の変化
時代とともに家事に対する価値観も変わりました。なぜなら、共働き世帯の増加、また女性の社会進出が進んだからです。
昭和の価値観といえば「男は仕事、女は家事」でしたが、平成を経て令和の現在、選択肢は広がりました。
「主夫」「ルンバ」そして「家事代行サービス」と、新しいサービスや概念が次々登場。
新たなサービスの登場や技術革新(イノベーション)を繰り返し、家事代行は今後もっと身近になっていくのでしょう。
家事代行に対しての価値観について解説
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女性の活躍を推進!政府も家事代行を後押し
家事代行サービスの普及には政府もかなり力を入れています!
少子高齢化が進むいま、日本が今後経済成長をしていくためには女性の社会進出、促進が必須だからですね。
上記の資料から抜粋し、簡単にまとめると以下のような流れになります。
家事代行サービス利用者は今後も増加する傾向
今回は、家事代行サービスの市場規模について解説しました。少しはお分かりいただけたでしょうか?
とはいえ、900億円規模の市場ですが「野村総研」が行った一般消費者のアンケートでは、家事代行の利用率は1.8%とわずかです。
しかし、女性の社会進出や政府の後押し、シェアリングエコノミーなどによって家事代行サービス業界は今後ますます拡大していくでしょう。
数年後には新しいインフラになっているかもしれない家事代行、少しでも興味があれば一度お試しください。
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