- 家事代行で働いてるけどもう辞めたい・・・
- 辞めたいと思ったときはどうすればいいかな?
- 家事代行を辞めるときの流れや手順が知りたい
この記事ではこんな疑問にしっかりお答えします。
未経験でも時給2,000円以上を狙える家事代行のパート。
特別な資格も必要なく、都合のいい時間に働けるので主婦のみなさんにも人気です。
一方で「しんどい」、「意外と稼げない」というネガティブな意見もネット上では目にします。
とくに以下のような瞬間に「家事代行を辞めたい」と思うようです。
- 予定時間内に仕事が終わらない
- 思ったより稼げない
- ハイレベルな依頼内容のとき
- 肉体的に辛いとき
- ゴミ屋敷のような家だったとき
- 依頼内容以外のことを頼まれたとき
- 依頼主が知り合いだったとき
- 依頼主と認識がずれているとき
- 依頼主が神経質過ぎるとき
- 依頼主から理不尽に叱責されたとき
- ろくな研修を受けれなかったとき
家事代行で働いたことのない僕からしても、「あぁ、わかるわ~」と納得です。
そんな悩みに対する対処法がこちら。
- 悩みを書き出す
- 家族や友人、運営会社に相談
- 別の依頼主宅へ配置換えしてもらう
- 十分な休養を取る
- 転職先を決める
この記事を読めば、家事代行という仕事のネガティブな部分をばっちり把握できます。
また、記事の後半では家事代行を辞めるときの手順も解説。
現役の家政婦さんや、これから家事代行で働くか検討している人の参考になれば幸いです。
「家事代行を辞めたい…」と思う瞬間11選

それではさっそく、「家事代行を辞めたい…」と思う瞬間11選を見ていきましょう。
- 予定時間内に仕事が終わらない
- 思ったより稼げない
- 無茶な依頼をされたとき
- 肉体的に辛いとき
- 依頼主の家がゴミ屋敷だったとき
- 依頼内容以外のことを頼まれたとき
- 依頼主が知り合いだったとき
- 依頼主と認識がずれているとき
- 依頼主の独自ルールを押し付けられるとき
- 依頼主から理不尽に叱責されたとき
- ろくな研修を受けれなかったとき
その1 予定時間内に仕事が終わらない
家事代行の依頼時間は1回2〜3時間。
その中で依頼内容をこなさなければなりません。
しかも、ただ終わらせればいいのではなく、仕上がりの品質も重要です。
時間内に掃除を終わらせようと焦るあまり、仕事がおろそかになってしまうとクレームにつながります。
とくに仕事に慣れていない最初の頃はプレッシャーを感じてしまいます。
その2 思ったより稼げない
時給の良いイメージの家事代行ですが、実はそんなこともありません。
以下は求人検索エンジン「Indeed」で家事代行の給与平均を算出した結果。(2021年1月現在)
出典:Indeed
この金額は全国平均で地域差もありますが、いかがですか?
「え? それだけ」と思う方もいるのではないでしょうか。
一方、中には時給2,000円以上で働く家政婦さんもいます。
「直接雇用」「業務委託」など雇用形態によっても時給は変わりますので、下調べしてから応募しましょう。
その3 無茶な依頼をされたとき
例えばあなたが家政婦だとして、お風呂掃除を依頼されたとします。
すると依頼主が「エプロンの中もよろしく」とリクエストしてきました。
しかし、家事代行ではお風呂のエプロン内までは掃除しません。
エプロン内部を掃除するには専用機器が必要になるため、ハウスクリーニングの領域だからです。

さらに、そこで「可能な範囲で構わないから」などと言われたらどうでしょう。
その日は頑張って可能な限り掃除したとしても、もう二度とその依頼主宅へは行きたくないですよね。
その4 肉体的に辛いとき
家政婦の仕事は体力勝負。
1回の依頼は2〜3時間ですが、基本的に動きっぱなしです。
中腰など体に負担のかかる姿勢で作業することもあり、無理がたたると腰痛やひざ痛を引き起こすことも。
すぐ完治すればいいですが、慢性的な痛みとなると仕事を辞めたくもなりますよね。
その5 依頼主の家がゴミ屋敷だったとき
依頼主の家がゴミ屋敷だったときは「辞めたい…」と思わずにはいられないでしょう。
なぜかというと体力はもちろん、神経もすり減るからです。
ゴミ屋敷は掃除する前に、まずはゴミかどうか選別しゴミをまとめなければなりません。
※写真はイメージ
それだけでも重労働ですが、万が一捨ててはいけないモノまで捨ててしまうとトラブルに発展する場合も。
また、依頼時間内に作業を終わらせなければならず、家政婦には高いスキルと判断力が求められます。
その6 依頼主が知り合いだったとき
依頼主が知り合いだったら少し気まずいですよね。
仮に依頼主が苦手な知り合いだった場合、(うわあ…)と思いながら2〜3時間作業することに。
とくに小中学生のお子さんを持つママさんは、「すぐに現場に行けるから」というお理由で勤務エリアを近所に限定するときは注意しましょう。
家事代行は勤務エリアも選べます。気まずい雰囲気が苦手な方は勤務エリアを学区外に指定することをおすすめします。
その7 依頼主と認識がずれているとき
依頼主と家政婦の”キレイ”という認識がずれていると、クレームにつながり辞めたくなってしまうかもしれません。
極端な例ですがたとえば「リビングの掃除」を依頼された場合、両者の認識が以下のようにずれているとします。
家政婦「部屋全体のホコリを落として、掃除機をかけたあと床を水拭きしよう」
依頼主「掃除機がけだけしてもらって、終わったら水まわり掃除してもらおう」
けっきょく、終わったのはリビング掃除だけで、水まわり掃除はできず・・・
依頼主の性格によってはクレームになることも考えられます。
その8 依頼主の独自ルールを押し付けられるとき
依頼主の独自ルールがあるのは構いませんが、それを押し付けられたら辞めたくもなるでしょう。
たとえば
- 掃除道具の指定
- 掃除する部屋の順番
- 時間配分「トイレは10分、リビングは20分」など
- 掃除用スポンジの並び順
などなど。
しかも家政婦がルール通りに動いているか、依頼主がチェックしていたら嫌ですよね。
その9 依頼主から理不尽に叱責されたとき
依頼をきっちりこなしているにも関わらず、理不尽な怒り方をしてくる依頼主もいます。
どの業界にも必ずいますが、萎えますよねえ・・・
この手の依頼主はもはや天災と考え、しっかり聞いているふりをして意識はハワイにでも飛ばしておきましょう。
その10 職場の人間関係がうまくいかないとき
家政婦は基本的に直行直帰、現場へは1人で担当します。
しかし、会社によっては2名1組で行動。
そのパートナーと相性が悪い場合、小さなストレスが蓄積していきます。
その11 ろくな研修を受けれなかったとき
十分な研修を受けれると思っていたら、先輩に一度同行してもらうのみで次から独り立ち・・・
このパターンも結構あるみたいですね。
もう、明日から一人で行ける?
と、2日目にして祝★独り立ちとなったのです( ;∀;)
研修も何もないので、ただ私の中にある、しょっっっぼい家事スキルで何とか作業をこなしてました・・・。
OJTとは何だったのか・・・。
右も左も分からない状態でいきなり本番なんて、聞いているだけでも胃が痛くなってきます。
これを防ぐには以下3つが重要です。
- 事前に家事代行会社の研修内容をウェブサイトで調べる
- 大手家事代行サービスを選ぶ
- 口コミや家事代行で働いていた人のブログを漁る
家事代行を辞めたいと思った瞬間【体験談】

続いて、実際に家事代行で働く(働いていた)家政婦さんの「家事代行を辞めたい」と思った瞬間をチェック!
リアルな声なのでとても参考になりますよ。
クラウドソーシングサイトでネットアンケートを実施しました。
アンケート概要
- アンケート実施月:2021年1月
- 対象者:家事代行で働いていた・いる方
- 方式:選択式・フリー回答
洗濯は衣類の掛け方や配置までも指定されました。「このシーツは2番目の竿に干して。」など、事細かに指示してきました。最初は言われた通りにやれば良いですが、2回目以降は何度も聞く訳にはいきません。
仕事が終わった後で、自分で思い返してメモを取りました。
一生懸命やっても、その方のルールとずれてしまうと満足していただけないのは辛いです。(千葉県・40代)
中途半端なボランティア精神で家事代行を引き受けた苦い体験です。(奈良県・60代)
すると排水口内部の清掃がされていないのですが‥?と伝えられました、私はすかさず排水口内部の清掃はヌメリ落としの洗浄剤を流し込み水で流す事しか私共には出来ないのですが?と伝えました。
するとお客さんは舌打ちをして何だよ~‥素人が出来ない箇所をしっかりと清掃してくれるのかと思って期待して依頼したのに損したよ~‥と言い出しました‥、私は申し訳ありません当社の事前の作業説明が足りなかったせいで不快な思いをさせてしまって‥と頭を下げました。
ここで問題は終われば良かったのですが‥ナンと!お客さんは会社に電話して!と言い出してきて私は言われるがまま会社に連絡をするとお客さんはクレームを言い料金をタダにしろと言いました…
私は内心帰りたい‥と思いながら電話のやり取りを聞いて黙っていましたが、お客さんは私の携帯電話を私に渡してきて私は上司と話をすると〇〇さん(私の名前)はもう会社のほうへ戻って来て良いからという指示で私はホッとしながらお客さんの自宅を後にしました。
会社に戻ると結局、会社側が料金を無料にしたという事で対処したらしいですが、正直この時のクレーマー客には本当に困りましたし対応する事がキツかったです。
以上が私の体験談です。(東京都・40代)
- 空き時間が長く、仕事に波がある
- 依頼主の独自ルールとずれるときつい
- 依頼主からのダメだしが辛かった
- 思ったより稼げない
- 仕事より人間関係がつらい
- 業務範囲外のことをしなくてはならないとき
- クレーマーの対応
家事代行を辞めたいと思ったときの対処法5つ

次に、家事代行を辞めたいと思ったときの具体的な対処法をチェック!
- 仕事の悩みを書き出す
- 家族や友人、運営会社に相談
- 別の依頼主宅へ配置換えしてもらう
- 十分な休養を取る
- 転職先を決める
対処法1 仕事の悩みを書き出す
仕事の悩みを具体的に書き出してみましょう。
書き出すこと(頭の中から悩みを取り出す)でストレスが軽減され、客観的にモノゴトを考えられます。
具体的に書き出すのは
- 辞めたいと思う理由
- 仕事のメリット・デメリット
- 自分の当初の目的
そして書き出した内容を見て、自己分析してみましょう。
たとえば
辞めたい理由→
依頼主が在宅していると、どうしても緊張してしまい作業に支障がでる
解決策→
担当マネージャーに相談して、依頼主が不在中のみ(定期依頼)の仕事に切り替えてもらう
冷静に考えると意外と簡単な解決策が見つかるかもしれません。
大切なのは次の行動。
立ち止まって悩み続けるより、少しずつでも動き出しましょう。
対処法2 家族や友人、運営会社に相談
家族や友人、運営会社に相談すれば問題が解決されるかもしれません。
先ほどの「悩みを書き出す」と同じく、自分の中にあるモヤモヤを外に出すのです。
相談するだけで解決するかもしれませんし、具体的なアドバイスをくれることもあるでしょう。
いずれにしても、悩みを溜め込まず外に吐き出すことが重要です。
対処法3 別の依頼主宅へ配置換えしてもらう
定期契約している依頼主との関係が思わしくない・・・
これが原因であれば、家事代行会社や担当マネージャーに配置換えをお願いしてみましょう。
人間同士なのでどうしても合う、合わないはあります。
もしくは、「不在中に家事をしてほしい」という依頼主の担当にしてもらえるか頼んでみるのもいいですよ。
対処法4 十分な休養を取る
辞めようかな……と考える前に、まずはゆっくり休みましょう。
疲れていると冷静な判断はできません。
定期依頼の担当だとしても、家事代行会社に言えば代理スタッフを手配してくれるはずです。
ネガティブな方向に考えてしまうのは、心身の疲れが原因かもしれませんよ。
おいしいものを食べてたっぷり睡眠を取る、十分に英気を養ってから進退を考えましょう。
対処法5 転職先を決める
冷静に判断した結果、それでも辞めたいと思うなら転職先を決めてしまいましょう。
今の職場を辞め、新しい環境で働く自分の姿を想像するだけで元気が湧いてきませんか?
ただし、以下3点は明確にしておきましょう。
- 辞めたいと思った原因
- 仕事をする目的
- 実現したいことの優先順位
ここをはっきりさせておかないと、転職先でも長続きしない可能性があります。
地図を持たずに山の中をさまよい続けるようなものです。
家事代行を辞める時の手順

さまざまな理由から家事代行を辞めることになったら、どうすればいいのか手順を解説します。
- 退職の意志を会社に伝える
- 会社から借りているものを返却
- 公的手続き
手順1 退職の意志を会社に伝える
「辞める」と決意したならできるだけ早く会社に伝えましょう。
とくに定期依頼で固定のお客様がいる場合は、次の担当者を決めるのに家事代行会社も時間がかかります。
雇用期間に定めのない場合は2週間前に申告すれば退職可能です(民法627条/大阪労働局)。
とはいえ、次の担当者が見つからないケースも考えられます。
ですからマナーとして、遅くとも1ヶ月前には退職の意志を伝えると円満退社につながります。
手順2 会社から借りているものを返却
家事代行会社から借りているエプロンを返却します。
会社側から「洗濯するだけでいい」などと指示がない限りは、クリーニングに出してから返却しましょう。
返却したら次の家政婦さんがそのまま使う可能性もありますからね。
手順3 公的手続き
家事代行会社の雇用形態によっては、パートやアルバイトでも社会保険に加入しているでしょう。
その場合、退職後に保険の切り替え手続きは自分でする必要があります。
たとえばベアーズは雇用保険にも加入できるので、過去2年間で加入期間が12ヶ月以上あれば失業保険も申請可能です。
家事代行を辞めたい…と思ったときはゆっくり休もう

今回は「家事代行を辞めたい」と思う瞬間や対処法について解説しました。
最後に「辞めたいと思ったときの対処法」をおさらいです。
- 仕事の悩みを書き出す
- 家族や友人、運営会社に相談
- 別の依頼主宅へ配置換えしてもらう
- 十分な休養を取る
- 転職先を決める
人間相手の仕事なので、悩みが一切なくなるわけではないでしょう。
しかし対処法はあります。
あなたが今まさに「辞めたい」と思っている家政婦さんなのであれば、まずはゆっくり休んでください。
いちばん大切なのは、働く人自身が仕事を通して幸せになることです。
仕事を続けるにしても辞めるにしても、休息後に考えましょう。
本記事が現役の家政婦さんや、これから家事代行で働こうか考えている人の参考になれば幸いです。