このような疑問にお答えします。
実際に家事代行サービスを利用する僕が、「全国社会福祉協議会」のウェブサイトを参考に比較、解説。
この記事を読めば、ホームヘルパーと家事代行の違いがよくわかります。
前半では、ホームヘルパーと家事代行を比較し、後半では両者のメリット・デメリットを紹介しますね。
関連記事
≫ 家事代行はシニア・高齢者サポートOK!おすすめサービス5社を比較
ホームヘルパーと家事代行の違いを徹底比較
それでは、ホームヘルパーと家事代行の違いを見ていきましょう。
ホームヘルパー | 家事代行 | |
サービス内容 | 身体介護/生活援助 | 日常の家事 |
対象者 | 要介護者/要支援者 | 誰でも |
資格 | 有資格者 | 必要なし |
料金 | 保険利用(自治体により異なる) | 時間×単価 |
依頼方法 | 役所で要介護認定の申請 | Web、電話で依頼 |
サービス内容
ホームヘルパーと家事代行のサービス内容は以下のとおり。
ホームヘルパー | 食事介助 更衣介助 入浴の介助、清拭 排せつ介助 おむつ交換 歩行介助 ベッドの起居動作の介助 車いすなどの移乗介助 体位変換 服薬の介助 日常の家事全般 |
---|---|
家事代行 | 掃除 料理 洗濯 整理収納 買い物など |
ホームヘルパーの作業内容は、地域包括支援センターやケアマネージャーによって決められたケアプランにより行われます。
一方、家事代行の作業内容は依頼者とスタッフで決定。
毎回、作業内容を変えることも可能です。
参考資料
≫ サービス利用までの流れ | 介護保険の解説(厚生労働省)
サービス対象者
ホームヘルパー、家事代行のサービス対象者は次のとおり。
ホームヘルパー | 要介護1〜5の認定を受けた人 要支援1〜2の認定を受けた人 |
---|---|
家事代行 | どなたでも可能 |
家事代行は、会社によって規約が異なります。
たとえば、一人暮らし男性の家にはスタッフ2名で訪問(料金も2倍)するなど。
詳細を事前に確認するといいですよ。
関連記事
≫ 家事代行・家政婦の個人契約はあり?依頼主・スタッフ目線で解説
資格
ホームヘルパー、家事代行スタッフに必要な資格は以下のとおり。
ホームヘルパー | 介護職員初任者研修 実務者研修 介護福祉士 生活援助従事者研修:生活援助のみ いずれか1つ |
---|---|
家事代行 | とくになし |
ホームヘルパーは資格がないと従事できません。
家事代行スタッフは資格がなくてもOK
関連記事
≫ 家事代行スタッフ・家政婦に資格やスキルは必須?あると役立つ資格16選
料金
ホームヘルパー、家事代行スタッフの料金は次のとおり。
ホームヘルパー | 介護保険により定められる(原則1割負担) |
---|---|
家事代行 | 時間×単価 |
ホームヘルパーの料金はサービス内容、自治体により料金が異なります。
以下の表は、厚生労働省の「どんなサービスがあるの? – 訪問介護」を元にまとめた料金目安。
■ 身体介護
時間 | 利用者負担(1割) |
20分未満 | 165円 |
20分以上30分未満 | 248円 |
30分以上1時間未満 | 394円 |
1時間以上1時間半未満 | 575円 |
■ 生活援助
時間 | 利用者負担(1割) |
20分以上45分未満 | 181円 |
45分以上 | 223円 |
■ 通院時の乗車・降車等介助
時間 | 利用者負担(1割) |
1回 | 98円 |
一方の家事代行は、「1時間の料金×利用時間」で算出されます。
関連記事
≫ 家事代行サービスの料金相場は1時間2000円から4000円
依頼方法
ホームヘルパーと家事代行の依頼方法は以下のとおりです。
ホームヘルパー
- STEP1要介護認定を申請
要介護認定申請書に記入し、市区町村の担当窓口に申請します。
- STEP2介護認定の通知
申請日から30日以内に、市区町村から介護サービスを利用する本人へ介護認定通知と被保険証が郵送で到着。
認定は申請日に遡って効力が生じます。
- STEP3ケアマネジャーの決定
要介護1以上に認定されている場合、居宅介護支援事業所にケアマネジャーの選任を依頼します。
- STEP4ケアプランの作成
ケアマネージャーが利用者の自宅に訪問し、面談を行い「介護サービス計画書(ケアプラン)」を作成します。
- STEP5事業者の選定と契約
ケアプランに基づき実際にサービスを利用する事業所を選定、契約します。
- STEP5訪問介護サービス利用開始
訪問介護サービス開始です。
家事代行
- STEP1問い合わせ
家事代行会社のウェブサイトからメール、電話で問い合わせます。
そして、お試しプランや打合せの日程を決めます。
- STEP2打合せ(ヒアリング)
家事代行会社のコーディネーター、清掃スタッフが依頼主宅へ訪問。
作業内容や予算を考慮し、プラン提案をします。
お試しプランを希望されている場合は、打合せ後に掃除開始。
- STEP3契約・人選
契約する場合は後日、コーディネーターが訪問するか契約書類が郵送されてきます。
その後、依頼主にあったスタッフをマッチング。
- STEP4サービス開始
あらかじめ決めた日時にスタッフが訪問し、サービス開始です。
初回はコーディネーターが同伴し、サービス内容の確認や伝達をすることもあります。
家事代行の運営会社により依頼方法は異なりますが、概ね上記のような流れになります。
関連記事
≫ 家事代行の頼み方!上手に指示するコツ6つ【テンプレート付き】
ホームヘルパーと家事代行のメリット・デメリット
続いて、ホームヘルパーと家事代行のメリット・デメリットを解説します。
ホームヘルパーメリット・デメリット
ホームヘルパーメリット・デメリットです。
- 1回2時間しか利用できない
- 本人以外は対象外
- 依頼できる家事の範囲が狭い
- 医療行為はNG
- 自宅での生活を支えてくれる
- 身体介護OK
- 費用が安い
- 家族の負担も軽減される
- 必要な介護だけ利用できる
サービス範囲や時間に限りはあるものの、住み慣れた家で介護サービスを受けれるのは大きなメリット。
保険利用できるため、家事代行に比べ料金も圧倒的に安いのもポイントです。
家事代行のメリット・デメリット
家事代行のメリット・デメリットをご覧ください。
- 専門的な清掃はできない
- 料金が高い(平均1時間2,000円〜4,000円)
- 仕上がりに不満が残ることも
- サービス範囲が広い(料理、洗濯など)
- 長時間利用OK
- 不在時でも利用できる
- 短時間利用できる(30分、1時間)
- お試しプランがある
ホームヘルパーに比べ料金は5倍以上になりますが、2時間以上の依頼も可能。
日常生活に関する家事なら何でも依頼できるため、料金以上の満足感を得られるでしょう。
関連記事
≫ 家事代行とは?サービス内容や2時間でできることを解説
ホームヘルパーと家事代行に関するよくある質問
最後に、ホームヘルパーと家事代行に関するよくある質問をまとめておきます。
ホームヘルパー
- 何歳から利用できますか?
- 車で買い物など連れて行ってくれますか?
- 男性スタッフはいますか?
何歳から利用できますか?
介護保険サービスを利用できるのは「原則65歳以上」と定められています。
車で買い物など連れて行ってくれますか?
できません。
公共交通機関を利用し、買い物に同伴することはできます。
男性スタッフはいますか?
います。
ただし、在籍していない会社もあるので事前にご確認ください。
関連記事
≫ 【2024最新】家政婦の男性(家政夫)がいる家事代行サービス7選!
家事代行
- サービスはどこまで依頼できますか?
- スタッフはどんな人が来ますか?
- 一度だけ依頼できますか?
サービスはどこまで依頼できますか?
家事代行サービスには以下の内容を依頼できます。
掃除 | 掃除機・雑巾がけ 水回り掃除 食器洗い ゴミ出し 庭掃除 靴磨き |
---|---|
整理収納・片付け | 洗濯 部屋の片付け クローゼット・押入れの整理 ベッドメイク 引越しの荷造り・荷解き |
料理 | 作り置き パーティー用料理 下ごしらえ 食材の買い物 |
一方、医療行為や直接体に触れる行為、高所作業など危険性のある作業はできません。
スタッフはどんな人が来ますか?
家事代行のスタッフは30~50代の主婦中心。
明るく、コミュニケーション能力の高い方が多いです。
関連記事
≫ 家事代行スタッフ・家政婦はどんな人?年齢層やタイプを徹底解説
一度だけ依頼できますか?
できます。
「スポット(単発)サービス」をご利用ください。
関連記事
≫ 家事代行は単発(スポット)でもOK!7つの上手な活用法
まとめ|ホームヘルパーと家事代行の違いを比較
今回は、ホームヘルパーと家事代行の違いを比較しました。
ホームヘルパー | 家事代行 | |
サービス内容 | 身体介護/生活援助 | 日常の家事 |
対象者 | 要介護者/要支援者 | 誰でも |
資格 | 有資格者 | 必要なし |
料金 | 保険利用(自治体により異なる) | 時間×単価 |
依頼方法 | 役所で要介護認定の申請 | Web、電話で依頼 |
両者の違いを把握できたと思います。
相談は無料なので、話が聞いてみたいという方は問い合わせてみましょう。